おまる薬局
  2008年04月06日(日) 文明開化
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先日、某オークションで落札した本が届きました。
タイトルは「西洋道中膝栗毛」
タイトルからもわかるように、東海道中膝栗毛のパロディでございます。
やじさん北さんが外国を旅する物語です。
「西洋紀元千八百七十一年」と記した部分があったので、これが発行年なのだろうか。
まだ文明開化から3年なわけですな。

まだパラ見なのですが、これがまた面白い。
この時代の読み物の特徴ですが、文章が七五調でリズミカル。
長く鎖国していた時代から、開国。人々の世界に対する興味と開国にわくお祭り気分みたいなのが感じ取れて非常に興味深いです。
時代それぞれにブームとかそういうものがあるわけですが、日本の歴史の中で文明開化が最も大きな流行だったと思う!
日本の歴史版流行語大賞があるとしたら、文明開化が大賞受賞間違いない。

歴史の教科書を丸覚えしても、それは現代の感覚ですからねえ。やはり当時の読み物を当時そのまま文と絵で読むのが一番その時代の雰囲気がつかめるような気がします。

本の中から世界地図のページをアップします。
あじあしう、ろしや、あふりか・・
平仮名で書かれてますね。庶民向けの本ですね。
おもしろいっすね。

アマゾンにリンクしたかったのだが、この本ISBNコードもないし、とっくに絶版になってるし、で出来ませんでしたー

今日の日記、FF7ネタでなくてすみません。書きたいことは色々あるのだが、書けてなくてすみません。


拍手いただいてます〜
更新してないのに、ありがとうございますー!

■アクセルさん
ありがとうございます〜!
え、ウチのセヒクラを「やおい」と認めてくださるんですか!?ありがとうございます〜!
なかなかストーリーのあるものが描けてなくてすみません。ネタはあるのですが・・・
ゆっくりペースの更新ですが、また遊びにいらしてくださいね〜!
応援ありがとうございます!

  2008年03月02日(日) 北斎展
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日本橋三越で開催の北斎の展示をみてきました!
いやー、よかったよかった

富嶽三十六景と富嶽百景全ての展示でした。

改めて、北斎ってすごいですね!
止まってる絵なのに絵が動いてるみたいだし、遠景と近景の間に大気があるような感じがするし、風を感じる絵もあるし、生き物は今にも動き出しそうだし!

富嶽百景は多分ナマでは初めてみたような気がします。
すごいシリーズでした。墨の濃淡だけで摺られたシリーズなのだが、めっちゃ繊細で綺麗でした。
感動した!
パースとか、狂ってるのに・・・消失点がずれまくったりしてるのに・・・・
どうしてこんなに説得力のある絵が出来るのでしょうか?
なんのためのパースでしょうか?デッサンでしょうか?いずれも把握してないとちゃんとした絵が描けないはずなんですが・・・・普段、デッサン力を身につけたいと考えているわけですが、その意味がわからなくなってしまいました。
いやー、絵って本当に難しいですね(水野晴郎風)


意味なく今日はエアリスさんを。
細身に描きたかったのに、なんか普通になってしまいました。
うむう・・・どうも女の子を可愛い又は美人に描くのは苦手ですなあ
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  2008年02月14日(木) 錦絵新聞
今日は浮世絵について語ります。

連休中、行ってきました「芳年・芳幾の錦絵新聞」展に!

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2008/0112_2/0112_2.html

ちょっと遠かったですが、堪能してきました!
入場料200円という破格の安さ。お近くの方、是非ご覧下さい!

明治7年-8年に発行された「東京日々新聞」と「郵便報知新聞」の新聞錦絵です。
新聞錦絵とは、当時、新聞というものがすでにあったのですが、まだまだ庶民には浸透しておらず、世の中の出来事を庶民にも広く伝えるため錦絵というわかりやすい形にして発行したものです。
当時たいへん人気があったそうです。なるほど、確かに今読んでみても面白い。
あ、余談ですが、錦絵新聞のパロディーをオリジナルのほうでやってます。
FF7の同人誌「SINNER'S HIGH BATTLE STAGE」の私のコメントページもコレのパロです。

錦絵新聞は絵がいずれもドラマチックで(事件の内容よりも絵のほうが面白いものもけっこうありますね)眺めてるだけでも楽しい。

読むともっと楽しい。
あの時代は思いっきり言葉が七五調というんでしょうか、実にリズミカル。
一種の今で言うラップに通じるものがありそうな語感で面白い。
当時の仮名を読むには多少コツがいりますが、同じ日本語なので、ちょっと仮名を覚えるだけで錦絵新聞くらいならばすぐに読めるようになります。

↓というわけで、浮世絵が読めるようになる仮名の入門書。すごくわかりやすい。



そんな面白い錦絵新聞ですが、戦争にまつわる記事は現代の感覚からいったらちょっと考えられない内容ですね。外国人を極めて差別的に描写されてます。
まあ、あの時代の世界的な流れではあったわけですが。
開国してまだ数年しか経ってない日本。メディアもなにもない時代。開国したからといって突然人間が変わるわけでもなく。
大江山の鬼退治と同じ感覚で庶民は読んでいたのかもしれませんね。
あの時代より人間は成長してるんでしょうかね?そうであって欲しい。

会場ではその錦絵新聞の本も売ってます。書店で買う値段の千円引きの金額で。

会場に行けない方、本だけでもいかがですかー?



ああ、もっと浮世絵ファンが増えてくれたらいいのに!
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  2007年09月08日(土) クラウドムービー
公式サイトでクラウドのムービー見ました。
けっこう背が高い!?そんなふうに見えますが。
16歳からの5年間、魔晄中毒になったために背がそれ以上伸びなかったんでしょうか。ニブルヘイム事件がなかったらけっこう背の高いお兄さんに成長してたかもしんないですね。そのかわり腕力は並みの人間になってしまいますが。

ティファがあまりに破廉恥でびっくり。パンツずり落ちそう・・・・
ああ、でも、FF7のユフィもリアルにやったらこんな感じなのかもしれませんね。
クラウドのティファへの気持ちは淡い初恋かと思ってましたが、CCのティファを見ると、恋ではなくて単にムラムラしてただけかも、とか思ってしまいます。
BCのティファは可愛かったのに・・・・・
露出は歓迎ですが、この時代のティファには露出してほしくないなあ。

あと、昨日の日記に書き忘れ。
オープニング、かっこいいし、18歳ザックスは可愛いのだけれど、人殺しする時に笑ってるのが気になります。LOの時もそうだったんだけど。
人殺しする時はマジメにやってほしい。そんなことが気になるのは私だけだろうか?


最近CCの話ばかりしてましたが、先日「金刀比羅宮 書院の美」という展示を見てきました。
いやー良かった!
襖絵がたくさんあって、モノノ怪の場面転換の時の襖を連想してしまいました。
そしたらなんと、モノノ怪の鵺の回で、見てきたばかりの応挙の遊虎図っぽい絵が襖に描かれていて驚きました。

本物は超感動。
丁度畳に座ったくらいの目の高さで絵を見ると、まるで大自然の中にいるようなスケールの大きさがあります。
モノノ怪では応挙も北斎もゴチャゴチャにまるでコラージュのように一部屋に描かれていますが、実際はテーマが決まっていて風景として成り立ち、情緒があります。
モノノ怪、人気あるみたいだからこれを機に日本の昔からある絵画に興味もってくれる人が増えたらいいなあ。

そういえば友人にモノノ怪が面白いよと勧めたところ「絵が気持ち悪くてイヤ」「日本の昔の襖絵とか古いものを見ると吐き気がする」と言われてしまいました。
うーん、今回の展示で古い襖絵とかたくさん見ましたが、感動と、歴史ゆえの存在感の重さは感じても否定する気持ちは全く起きませんでした。
今時、なんでも横文字で表現したりしますよね。今時の人って日本の文化を否定してるんですかね?
現代の漫画も浮世絵とかから続く流れの中にあると思うのですがねえ・・・
まあ、歴史を否定して現代にあるものだけ知っているだけで生きていくことは可能ですから、知ろうと思うのは欲が深いのかもしれませんね。

あと、同じ会場で広重の名所江戸百景全120図の展示もありました。
おもしろいなあ、同じ絵でも初期の摺りは手が込んでたのに後期になるとだんだん色が減ったりグラデがただのベタ塗りになってしまったり手抜きっぽくなってったりするんですね。摺りの時期によっても絵の印象が変わるなんて。勉強になった。
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  2007年08月19日(日) 牛若萌え!?
月岡芳年「月百姿」展の後期を見てきました。
いやー、凄かった!

美術館の会員になると拡大鏡とライトが借りれて、ライトで絵を観察することができるそうなので、早速会員になり、堪能してきました!(通常は絵の保護のため照明が暗め)

版画は印刷の原点であるわけですが、現代の印刷よりも遙かに技巧がこらしてあり、むしろ江戸時代や明治のほうが優れていたのではないかとさえ思いました。
それらの細かい技巧は明るくして近くに寄らないと見えないし、印刷にも出ません。

月百姿シリーズ、画面の白い部分にはまず殆どエンボス加工がしてあります。(刀の柄などの細かい部分でさえも)場合によっては色を乗せてさらにエンボス加工の場合もあります。
一見黒に見えるところに光を当てると柄が浮き出てきたりします。
光を当てると銀やメタル系インクっぽい色の柄が浮き出てきたりします。

以前「SINNER'S HIGH」という本の表紙を4色+銀インクで刷った時は銀インクに感動したものですが、浮世絵の銀の使い方に比べたらなんともお粗末で恥ずかしい。
20世紀から21世紀にかけて印刷技術は向上したけど技法は19世紀より後退したということでしょうか。
浮世絵のほうが、よっぽど現代の印刷物よりもエンボス加工と銀の使い方がとてもキメ細かくて美しいです。
なんと現代の印刷物の殺風景なことよ。

それから・・・
芳年の弟子の年章という人の牛若丸の絵には驚いた。初めて聞いた絵師の名前だったんだけど、牛若丸がめっちゃ美少年で、なんでこの絵師の名前が今まであまり世に出なかったのか不思議。いや、マジ牛若丸には萌えました(笑)
牛若丸はよく浮世絵に描かれる題材で、いずれも美形に描かれてはいるんですが、今回見た牛若丸が私が見た中では最も美形でした。
技巧もすげえ。
照らすと浮き上がる青系メタルインク(インクじゃないんだけども)で描かれた着物の柄。
袴にはエンボス加工の柄+グラデーション
刀の柄にもエンボス加工。
めっちゃ細かいし美しかったです。
んで、遠くに見える弁慶の影。
あ、舞台は五条大橋。

きっと江戸や明治にも腐女子はいたに違いない。確信した。
そして腐女子たちは「牛若萌え〜」「弁×牛萌え〜」とかみたいなことを言ってたに違いない。
「○○さん(絵師の名前)の新刊牛若絵が出たから買わなきゃ」とか言ってたに違いない。

そうそう、浮世絵には「見立て絵」という楽しみ方があって、それは「このアイテムが描いてある場合は、あのお話のこの人物」っていうルールで絵を楽しむもの。
まあ、要は誰が描いた絵でも「触覚があってロン毛で黒いコート着た人と金髪クセ毛の少年がいたらFF7セフィクラ」とか「角が生えてて虎縞ビキニ着てる女の子がいたらラムちゃん」みたいな。

現代の同人文化の潮流はすでに江戸時代からあったというわけですな。
やっぱ日本文化はオタク文化だ〜

私は常々FF7以外については、さしてオタク的なものに興味ないので、自分はオタクではないんじゃないかと思ってました。
だけど、浮世絵の時代の作品に萌えてる私は、その古さから、もしかしたら誰よりもヲタなのかもしれませんね・・・・


今日の日記はつらつら長々と浮世絵について語ってしまいました。
ああ、誰でも萌えの前にはついつい饒舌になってしまうものですね・・・・
ここまで私の萌え話にお付き合いくださった方、本当にありがとうございます!

あとはコレコレも見に行きたいですねえ。

最後になりましたが業務連絡。
今日から双葉さんの新刊の通販を開始しました。是非ご利用ください。
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  2007年07月17日(火) 芳年さまぁ!
先日の日記に書いた月岡芳年の月百姿の展示を見てまいりました!
いやー、やっぱいいわぁ、芳年!
印刷になると真っ白になってしまう部分にも実は細工がしてあったり、蛍光ピンクっぽい色も使われてたりしてるのも見れて、実に有意義な時間で御座いました。
浮世絵は決して古臭いだけのものでは御座いませんよ!

月百姿というのは、月をテーマにした百枚の絵なのですが、題材は多岐に渡っており、見る側もそれ相応の知識があるともっと深く楽しめるのだと知りました。
本気で理解しようと思ったら太平記(戦前に発行された本)だとか水滸伝だとか源氏物語だとか能の題目だとか歴史だとか西遊記(江戸時代に発行されたやつ)などの元ネタを知ってなければならないそうです・・・・
いやはや、奥が深い〜

そんなわけで、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ってしまいました。
月百姿
和漢百物語

いずれも洋書というのが悲しいです。和書で芳年に関するマトモな本はまず見当たりません。日本人は自国の文化に目を向けようとしないんですね・・・・
そういえば以前、浮世絵に書いてある文字が読めるようになりたくて買った本があるのですが、それも著者が外人さんでした。
妖怪草子



CCのPSP同梱版が発表になりましたね!
色がシルバで良かったです。


拍手いただいてますー!ありがとうございます〜

>7月15日 かおる様

いつもありがとうございます!
えーっと、表紙ですが、当初裏表紙にする予定だったやつを表紙に持ってきてしまいました。なので、あれが表紙です。
内容的には甘々最高レベル(当社比)です。
神羅時代のクラウドが主人公なので、セフィロスへの思いはまっすぐです。が、空回りしてます。
エロ無し。クラウドとセフィロスが海へ行くお話なのであんな絵に(笑)だって海なのに着込んでたらおかしいですもんね(笑)
確かにどこかに「成人向」とか描いてありそうです(笑)


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  2007年07月11日(水) 化猫
前回の日記にも書きましたが、化猫にえらい惚れ込んでしまい、DVDを買っちまいました!といっても通販なので、まだ手元に届いてないですが。
自分、DVDとか買っても何度も見たりしない性格なので滅多に買わないのですが、心が動いてしまいました。
3話しか入ってないのに普通のCDより高くてその点はアレですが、あんな珍しい画面、ほかに見ることができないので買うことにしました。

でも、よく考えてみればつい100年前の絵柄なんですよねえ。
ああ、もっと世の中のみんなが昔の日本の絵を見直してくれればいいのにー。

早く原稿を終えて芳年「月百姿」見にいかなきゃ。
礫川浮世絵美術館

参考までに
芳年の浮世絵

いや、ほんと、浮世絵ってすごいです。

原稿のほうは・・・今裏表紙描いてます。表紙から描くべきなんだろうけど、どうも決まらなくて、とりあえず裏から始めようって感じで。
時間があればカラー口絵を入れます。時間があれば、ですが・・・・


拍手いただいてます〜。ありがとうございます。


>7月8日 セラ様

化猫の良さをわかってくださる方がいらっしゃるなんて嬉しいです!
今日の日記に書いたとおり、すっかり化猫ファンになってしまいましたよ、私(笑)DVD購入とは。
続編もあれくらいの高いクオリティなんでしょうか?すごい楽しみです。
なにもかもがツボです。
天秤はかわいいけど、もし傾いたりしたら怖いので、お札とか鬼の剣(?)とかと一緒に欲しいです(笑)

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