今日は浮世絵について語ります。
連休中、行ってきました「芳年・芳幾の錦絵新聞」展に!
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2008/0112_2/0112_2.htmlちょっと遠かったですが、堪能してきました!
入場料200円という破格の安さ。お近くの方、是非ご覧下さい!
明治7年-8年に発行された「東京日々新聞」と「郵便報知新聞」の新聞錦絵です。
新聞錦絵とは、当時、新聞というものがすでにあったのですが、まだまだ庶民には浸透しておらず、世の中の出来事を庶民にも広く伝えるため錦絵というわかりやすい形にして発行したものです。
当時たいへん人気があったそうです。なるほど、確かに今読んでみても面白い。
あ、余談ですが、錦絵新聞のパロディーをオリジナルのほうでやってます。
FF7の同人誌「SINNER'S HIGH BATTLE STAGE」の私のコメントページもコレのパロです。
錦絵新聞は絵がいずれもドラマチックで(事件の内容よりも絵のほうが面白いものもけっこうありますね)眺めてるだけでも楽しい。
読むともっと楽しい。
あの時代は思いっきり言葉が七五調というんでしょうか、実にリズミカル。
一種の今で言うラップに通じるものがありそうな語感で面白い。
当時の仮名を読むには多少コツがいりますが、同じ日本語なので、ちょっと仮名を覚えるだけで錦絵新聞くらいならばすぐに読めるようになります。
↓というわけで、浮世絵が読めるようになる仮名の入門書。すごくわかりやすい。
そんな面白い錦絵新聞ですが、戦争にまつわる記事は現代の感覚からいったらちょっと考えられない内容ですね。外国人を極めて差別的に描写されてます。
まあ、あの時代の世界的な流れではあったわけですが。
開国してまだ数年しか経ってない日本。メディアもなにもない時代。開国したからといって突然人間が変わるわけでもなく。
大江山の鬼退治と同じ感覚で庶民は読んでいたのかもしれませんね。
あの時代より人間は成長してるんでしょうかね?そうであって欲しい。
会場ではその錦絵新聞の本も売ってます。書店で買う値段の千円引きの金額で。
会場に行けない方、本だけでもいかがですかー?
ああ、もっと浮世絵ファンが増えてくれたらいいのに!